脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

視力低下を起こす要因(1)

昨年の春、メガネを買い直したのですが、実はその数カ月後にはすでに視力の低下を自覚していました。運動をしているときに、以前の度があっていなかったときと同じような見え方だったからです。

「ああ、眼軸が伸びてしまったか…」とそのときすでに後悔をしたのでありました。

(※本当に眼軸が伸びたかどうかは、実際に計測したわけではないのでわかりません。目の水晶体の厚みを調整する筋肉が老化したことが理由かもしれないわけですから)

 

さて、視力低下はどのような要因によって引き起こされるのでしょうか?

 

視力低下を引き起こす要因のひとつは「遺伝」です。

両親とも近視の場合は、片親が近視の場合や、両親とも近視でない場合に比べて、眼軸が長くなってしまう(=近視になってしまう)のです。

 

さらに眼軸長の延長に拍車をかけるのが生活習慣、たとえば「読書」です。

週に2冊以上本を読むか、それ以下の頻度かで比較すると、両親とも近視でない場合は、読書量による眼軸長への影響は見られませんでした。

しかし、両親とも近視である場合は、読書量が多いグループは、そうでないグループに比べて眼軸が長くなってしまうのです。

 

現代社会では、本のみならず、テレビ、パソコンにタブレットと、近くでモノを見ることで目に負担をかけてしまう状況が多々あります。

実際、「テレビゲーム」をする習慣のある人は、眼軸が長いことが知られています。

 

さらには、「屋外での活動が少ない」と、近視になりやすいこともわかっています。

 

我々、現代人の生活は、ますます目を酷使する方向に進んでいます。おまけに野外で運動もせず、屋内に引きこもって一日中パソコンの画面を見ながら過ごしているわけですから、目を悪くするために生活をしているようなものです。

 

目の健康のために、この記事を読まれたあとは、屋外に出てみて、陽の光を浴びながら、散歩などなさってみてはいかがでしょうか?

 

 

参考文献

Saw, Seang-Mei, et al. "Nearwork in early-onset myopia." Investigative ophthalmology & visual science 43.2 (2002): 332-339.

 

 

 

【今回のテーマに関する評価】

実現度:(評価なし)

有用度:☆☆☆