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脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

脳波計測(1)

脳活動にともなって生じる電気活動を計測

脳機能計測のスタンダード

 

脳波計測の特徴を端的にひと言ふた言で説明すると

以上のようにまとめられると思います。

 

 

「リラックスをするとアルファ波が優位になる」「脳が情報処理を行っているとベータ波やガンマ波が出現する」などという説明をどこかで聞いたことはありませんか?

これらは脳波(Electroencephalogram; EEG)についての言及です。

 

では脳波とは一体何なのでしょうか?

 

脳の神経活動にともなって生じた電位変化を、頭皮上に配置した電極で捉えたものが脳波です。非常に微弱な電位変化なので、アンプで増幅することによって観察が可能になります。

 

脳波発生のメカニズムは完全には明らかになっていませんが、以下に示す説明が有力な考え方のひとつです。

脳の中では情報処理を担当するニューロン(神経細胞)が複雑なネットワークを構成しています。ニューロンが次のニューロンに情報を受け渡す際に微小な電位変化が生じます。これを興奮性シナプス後電位(excitatory postsynaptic potential; EPSP)といいます。数十万、数百万単位のニューロンのEPSPが集まることで、頭皮上の電極で観測できる程度には大きな電気活動(すなわち脳波)が生み出されるという考え方です。

 

脳の情報処理を直接反映するので、fMRIやNIRSといった他の脳機能計測手法にくらべて、時間分解能が高いのが脳波計測の特徴です。

 

脳波はヒトの情報処理や精神活動の変化を反映して変動します。

脳波を調べることによって、ヒトの認知や知覚のメカニズムに迫れるのではないかと考え、脳波研究者は日夜研究に励んでいます。