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脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

うつには運動が効果的

梅雨が明けて暑い日々が続いていますが、みなさんはお元気にお過ごしでしょうか?

こうも暑いとクーラーの効いた冷えた部屋で、冷たい飲み物でも飲みながらじっとしていたいという欲求にかられないでしょうか。運動して熱中症にでもなったら大変だし、夏の日差しで日焼けをしてしまうかも、と考えると外でカラダを動かすことを躊躇してしまいがちになる方も多いかもしれません。

 

しかし、運動は人間にとってとても重要な意味を持っています。

運動には、心の健康を保つ上でとても大きな効用があることが知られています。殊に「有酸素運動」にはうつを軽減する効果があるのです。

 

この効果は数十年前から指摘されていました。

たとえば、1985年のMartinsenらの研究では、43人のうつ病患者を、有酸素運動を行うグループ(一回1時間、週3回の有酸素運動)と作業療法を行うグループに分けてうつの度合いがどう変化するかを調査しました。その結果、有酸素運動を行ったグループの方が有意にうつの度合いが小さくなったのです。

 

 

なお、Martinsenらはベックのうつ病尺度(Beck depression inventory)という主観評定尺度を使用しています。

 

これは、憂鬱でないか、将来について悲観していないか、よく眠れるか、食欲はあるか、など気分に関する21個の質問に回答することで、抑うつの度合いを測る尺度です。

 

 

うつの軽減効果を実感するためには、数週間(2カ月)程度、継続して運動を続けた方がよいと考えられています。その後も継続的に運動を続けるとよいでしょう。

 

抑うつにお悩みの方は、熱中症対策をしっかりして、からだに無理のない範囲で運動を試みられてはいかがでしょうか?

 

 

【文献】

 

うつの運動療法については生田哲さんのご著書もご参照ください。

 

Martinsen, Egil W., A. Medhus, and L. Sandvik. "Effects of aerobic exercise on depression: a controlled study." British medical journal (Clinical research ed.) 291.6488 (1985): 109-109.