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脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

運転中の脳波

前エントリーで触れた研究では、実際の道路を運転中の脳波を計測していました。

しかし、脳波計は正直かさばりますし、計測器を装着した状態での運転には危険がともないます。そのようなリスクを勘案すると、実車で実際の道路を走っている際の脳活動を調べるのは避けて、もっと安全な方法で研究をしたいと思うのが研究者心というものです。(というより、運転中の振動が脳波計測に与える影響が大きいのでそれを避けたいというのがホンネかも知れませんが!)

 

実車を使わないとなると、後はドライブシミュレーターに頼るしかありません。

 

実際、ドライブシミュレーターを使って運転中の脳活動を調べた実験があります。

 

集中して運転をしていた場合には、特に教示がない場合の運転とくらべて、前頭部から頭頂部にかけてシータ帯域パワーの増加が観られました。

 

一方、退屈で眠気を催している場合には、後頭部を中心にアルファ波が出ていました。

 

 

前頭部のシータ帯域パワーは、集中度や認知的な負荷を反映することが知られているのですが、ドライブシミュレーターによる運転においても、そのような結果が再現されたのでした。

 

【参考文献】

Borghini, G., et al. "Assessment of mental fatigue during car driving by using high resolution EEG activity and neurophysiologic indices." Engineering in Medicine and Biology Society (EMBC), 2012 Annual International Conference of the IEEE. IEEE, 2012.