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脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

視線計測:やはり測ってみることに意義がある

視線計測の調査結果をいくつかご紹介してきましたが、記事を読まれた方の中には、「そんなこと当たり前じゃないか。わざわざ視線計測をするまでもないのでは」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

 

Webページやポスターに人物が登場していれば、自然とそこに視線が集まりますし、さらには顔に視線が集まります。たしかに、それらは当たり前のことであり、そのようなことを確認するために、わざわざ手間暇かけて視線計測を実際に行う必要などないのかもしれません。

 

しかし、ときに実証実験は、私たちが(実証実験なしに)当たり前だと思い込んでいたこと、常識だと信じて疑わなかったことを覆してくれます。

このため、たとえシンプルな調査であっても、実証実験を行うことには価値があるといえるのです。

 

近年のことですが、ダイドードリンコが自動販売機を利用する人の視線計測を行った調査の結果が話題になったことがありました。

 

業界の「常識」では、利用者の視線はZ字に動くと考えられていました。すなわち、左上の商品からはじめて、右側の商品を観て、視線が左側に戻りつつ下壇の商品群に目が行く、というのです。これが「Z字の法則」です。

 

しかし、実証的に調査を行ったところ、視線はむしろ左下に集まることが多かったそうです。

 

そこで主力商品を左下に配置したところ、自動販売機の売上が向上したというのです。

 

常識を疑って、実証的な調査を行ったことが、新たな発見につながったのです。