盲視
昨日のエントリーで、「レナードの朝」の中の嗜眠性脳炎の患者の様子を描いたシーンを紹介しました。
ふと気になって、盲視(blingsight)の映像はないものかなと思って探してみたところ、ちゃんと見つかりました。
Blindsight - Blind man can see and avoid obstacles
https://www.youtube.com/watch?v=GwGmWqX0MnM
盲視とは、一次視覚野などの損傷を負った患者が、モノが見えないにもかかわらず、あたかもモノが見えているかのように行動できるという現象です。
この映像で紹介されている患者はモノが見えていないのですが、廊下に置かれた障害物を巧みに避けて歩いています。
一次視覚野を経由しない情報経路を通って、モノの「位置の情報」が脳に伝わっているため、患者には障害物が見えていないにもかかわらず、無意識的にモノを避けて歩けるのだと考えられています。
ヒトの知覚、認知というものは不思議なものですね。