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脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

オマキザルは不公平に敏感:前編

昨日のエントリーでは、共感にもとづき仲間を助けるラットのお話を紹介しました。本日も動物ネタをお届けします。

 

人間は不公平感を感じる動物です。

同じ仕事なり作業なりをこなしているのに、他人だけが評価されていたら、不満や嫉妬の感情を覚えることがあるでしょう。「誰々さんだけひいきされていてズルい!」というのは不公平に対する不満の表明です。

 

ところで、人間が不公平感を感じるのは、人間が高度な知性を持っているからなのでしょうか?

 

実は、他の動物にも不公平感を感じる能力があることが知られています。

その例がオマキザルです。

 

オマキザルが不公平感を持つことをどのように証明するのでしょうか?

つまり、不公平な状況を設定して、不公平な立場に置かれた個体が抗議の姿勢を表すのをどのように記録すればよいのでしょうか?

 

Brosnanとde Waalは次のような手続きで実証を行いました。

 

まず、オマキザルに簡単な課題を教え込みます。

実験者がトークンと呼ばれるおもちゃの貨幣をオマキザルに渡し、オマキザルがそれを実験者の手元に戻すと報酬としてエサがもらえる、という課題です。

しばらく練習をおこなうことで、オマキザルはこの課題をこなせるようになります。

 

つぎに2匹並べてこの課題をおこないます。

実験を行うケージは透明な仕切りで区切られており、隣りの様子がわかるようになっています。

 

ここで、いくつかの実験条件を用意し、条件ごとのオマキザルの振る舞いを観察します。具体的には、トークンとエサの交換を拒絶する割合をカウントして、条件間で比較を行います。

 

つづきは明日のエントリーをお待ちください。