子どもの脳もブランドに反応する
ファストフードやおかしなど、世の中には子どもたちに人気の食べ物がたくさんあふれています。各社はCMなどブランド戦略を練り、いかにして子どもたちに自社製品・自社ブランドの美味しさや楽しさをアピールするかに心を砕いています。
さて、ブランドは子どもたちに効果的に訴求されているのでしょうか?
ブルースらは17人の10歳から14歳(平均11.8歳)の子どもに、fMRI装置の中に入ってもらった状態で、食べ物のブランドロゴと食べ物でないブランドロゴ、そしてベースラインとしてそれらのロゴをまぜこぜにした無意味画像の3種類の画像を見せ、脳の反応を調べました。
食べ物のブランドロゴを見ているときはベースラインに比べて、眼窩前頭皮質が活動しました。また、食べ物のブランドロゴを見ているときは、食べ物以外のブランドロゴを見ているときに比べて、後部帯状皮質の活動が高まっていました。
これらの領域はモチベーションに関係のある領域であり、子どもたちにもブランドを覚えてもらおうというマーケティング戦略が効果を発揮している可能性を示唆しています。
参考文献:
Bruce, Amanda S., et al. "Branding and a child’s brain: an fMRI study of neural responses to logos." Social cognitive and affective neuroscience 9.1 (2014): 118-122.