見つめ合いが飼い主とイヌの絆を強める
オキシトシンは親子の絆(愛情、愛着)や他者への信頼に関わるホルモンです。
麻布大学の研究グループは、ヒトとイヌとの異種間交流の中で、
オキシトシン分泌の増加が見られるかを検証しました。
飼い主とイヌを交流させたところ、
飼い主と見つめあう時間の長いイヌと短いイヌがいることがわかりました。
飼い主と目と目を見つめ合う時間が長いイヌについては、
30分間のふれあいの後、飼い主とイヌの尿中オキシトシン濃度が高まりました。
この研究を端緒として、
見つめ合いとオキシトシンの増加を通した
異種間の愛着形成のメカニズムの解明が進みそうです。
参考資料:
麻布大学プレスリリース
「ヒトとイヌの生物学的絆を実証」
http://www.azabu-u.ac.jp/topics/2015/04/post_555.html
参考文献:
Nagasawa, M., Mitsui, S., En, S., Ohtani, N., Ohta, M., Sakuma, Y., ... & Kikusui, T. (2015). Oxytocin-gaze positive loop and the coevolution of human-dog bonds. Science, 348(6232), 333-336.