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脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

1万時間の法則と学業

世の中に「1万時間の法則」と呼ばれる法則があります。

 

ひとつの物事に1万時間、打ち込んで没頭すれば、その分野でプロフェッショナルなレベルまで上達することができるという経験法則です。

 

プログラマー、ピアニスト、ミュージシャン、スポーツ選手・・・

どの分野でもプロフェッショナルになるためには、1万時間の研鑽が必要だというのです。

 

 

 

さて、何年か前まで、私の趣味(?)は、いろいろな授業に潜り込むことでした。

 

その中で、以前、H先生の講義に(1回だけ)潜り込んだことがあります。(H先生はその後、所属大学から別の大学に移籍され、ネットでも話題になっていました。)(※面識のない先生なので匿名にしてあります。)

 

ちなみに授業の内容はすっかり思い出せません(笑)

 

その中で先生は、こんなことを受講生である院生たち(おそらく修士課程の学生さんたち)に向かって話していました。(以下、私の記憶に基づくため不正確な内容ですがご容赦を)

 

「みなさん、週に100時間勉強してください。アメリカの一流大学の大学院生たちもそのくらい勉強をしています。私も週100時間勉強していました。世界の一流研究者たちに伍して学問をしていくためには、そのくらいの勉強量が必要です。けれども最初から100時間勉強するのは大変でしょう。なので、まずは週80時間を目指して勉強をしてください。経済学研究科には4つのコースワークがあります。ミクロ経済学マクロ経済学計量経済学ゲーム理論。この4つのコースについて、授業時間やTAによる演習の時間も含んでもいいので、20時間ずつ、週80時間の勉強をしてください。」

 

おおよそ、このような内容でした。

 

さて、1年間はおよそ50週ありますから、週100時間の勉強をすると、

1年間で、100時間/週✕50週=5000時間

2年間ではその倍なので、5000時間✕2=10000時間=1万時間

 

になります。

 

そうです!週100時間の勉強を、大学院修士課程の間に2年間つづけると、何とわずか2年間で1万時間に到達するのです!

 

つまりH先生の「週100時間勉強しなさい」という教えは、学生を2年間で(経済学の)プロフェッショナルにするための勉強をしなさいという教えだった!(と解釈できる)わけです。

 

ちなみに週100時間の勉強をするためには、週末も祝日も年末年始もお盆も5月の大型連休も、なにもかも関係なしに、1日14時間の勉強を続けるということを意味します。睡眠に8時間、3回の食事とシャワー、歯磨き、ひげそりorお化粧に2時間を充てると、これで一日24時間は終了です。なんとも過酷な修行生活ですね。

 

 

H先生が海外の大学院への進学をめざす学生向けに、推薦状の作成ポリシーについて書かれた文章があります。これを読むと、まずガツンと頭を叩かれた感じがして、読んでいくうちに顔は青ざめてきて、やがてふだんの自分を恥じ入る心持ちにさせられるのですが、最後には胸を打たれて「さて自分もがんばるか」という気持ちにさせられる、という名文なのです。ちょっと喝を入れねば、という気分のときには時々(おそるおそる?)眺めています。ネット上にも流布しているのですが、先生のお名前を伏せてある手前、それについてご紹介するのは避けたいと思います。気になる方は、上記のか細いヒントを頼りに探してみてください。

 

 

どんな分野でも、プロフェッショナルになるというのは大変なことですね。

体調に気をつけつつ、がんばることにしましょう。

 

 

(なお、1万時間の法則には異論も多いことを、念のため、最後に付け加えておきたいと思います)