認知課題いろいろ(5)
つづきです。
【認知課題(10)】Paced Auditory Serial Addition Task (PASAT)
これは、持続的注意を調べる課題です。
参加者は、連続して読み上げられる一桁の数字を足し算するよう求められます。
読み上げスピードは、4種類あり、2.4、2.0、1.6、1.2秒です。
最初の2試行では31個の数字が練習用に提示されます。
その後の2つのより速い試行では61個の数字が提示され、成績が評価されます。
60回の計算のうち正答回数がいくつだったかをスコア化します。
【認知課題(11)】パターン再認記憶課題(pattern recognition memory (PRM) task)
エピソード記憶を調べる課題です。
一連の「パターン(patterns)」が提示され、参加者はそれを記憶するよう教示されます。再認フェーズでは、先に見たものorディストラクターから先に見たものを選択するよう求められます。2つのテストブロックがあり、それぞれ12個のパターンが提示されます。正答率(%)および、正答時の反応時間が記録されます。
認知課題10, 11は下記文献より:
Elsabagh, S., Hartley, D. E., Ali, O., Williamson, E. M., & File, S. E. (2005). Differential cognitive effects of Ginkgo biloba after acute and chronic treatment in healthy young volunteers. Psychopharmacology, 179(2), 437-446.