脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

認知課題いろいろ(10)

 

【認知課題(19)】Categoric search

 

Broadbent et al. (1986, 1989)による先述(※昨日のエントリーを参照ください)のFocused attention課題に似た課題である。

 

Focused attention taskでディストラクターが提示された2つの場所(2.04もしくは5.20度離れている)に、2つの十字が提示されるところから課題はスタートする。

 

ターゲットの文字は、これら2つの十字のどちらか一方のところに現れる。

この課題では、参加者は、右左、どちらにターゲットが現れるかを知らない。

半分の試行ではAかBが(ディストラクターをともなわずに)単独で提示される。

残り半分の試行では、AかBがディストラクターをともなって提示される。この課題では、ディストラクターは1〜7の数字である。

 

近い試行(near=2.04度)か遠い試行(far=5.20度)か、

AとB、いずれが提示されるか、

数字のディストラクターかブランクか、

はコントロールされた。

 

(Aには左手で、Bには右手で反応するのだが、)半分の試行はcompatibleな反応(Aが左側に、Bが右側に提示される)であり、残り半分はincompatibleな反応であった(Aが右側に、Bが左側に提示される)。

1回前の試行の性質(nature)もコントロールされた。

 

その他(練習や試行回数など)については、focused attention課題と同じである。この課題も約5分間続く。

 

 

認知課題19は下記文献より:

Smith, A., Sutherland, D., & Christopher, G. (2005). Effects of repeated doses of caffeine on mood and performance of alert and fatigued volunteers. Journal of Psychopharmacology, 19(6), 620-626.