幸せは社会的ネットワークをとおして拡散する(2)
つづきです。
この調査でいくつかのことがわかりました。
このグラフの黄色は幸せな人、緑色は中くらいの人、青色は幸せ度の低い人を表します。パッと見てわかるのは、幸せな人は幸せな人が身近にいて、幸せ度の低い人は幸せ度の低い人が身近にいるということです。
幸せな人は、3次の隔たり(three degree of separation (for example, to the friends of one’s friends’ friends))まで他人の幸福度を高める確率が統計的に有意に0より大きいそうです。
また、地域研究のため、ある人と別の人の住まいまでの距離もわかるようなのですが、幸せな人が0.5マイル(0.8km)以内に住んでいると、その知り合いは42%の確率で幸せになる確率が上がります。幸せな知り合いの住居が2マイル(3.2km)離れていても22%の確率で幸せになる確率が上がるそうです。
ともかくも、幸せな人は、知り合いの知り合いの知り合いまで幸せを波及させることができるみたいです。
誰かが幸せであることはそれ自体prosocialなことだということです。
それでは、今年1年がみなさんにとってよい年でありますように。
参考文献(グラフも下記文献より):
Fowler, J. H., & Christakis, N. A. (2008). Dynamic spread of happiness in a large social network: longitudinal analysis over 20 years in the Framingham Heart Study. Bmj, 337, a2338.