読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

海馬の歯状回の機能低下が、加齢にともなう記憶力低下の原因&カカオの成分が改善をサポート(2):認知課題いろいろ(14)

 

昨日のエントリーで紹介した論文の中で、

研究者らが用いた認知課題は下記のようなものです。

 

研究者らはこれをModified-Benton (ModBent)課題と呼んでいます。

 

ModBent課題の成績は加齢とともに低下するという性質があり、本研究で使用するのに適しているのです。

 

 

 

 

【認知課題(25)】Modified-Benton (ModBent)課題

 

f:id:Takayasu_Sekine:20160122134314p:plain

 

 

ModBentタスクは2つのパートから成ります。

マッチング(Matching)試験の間に、参加者は10秒間、複雑な刺激を呈示されました。その後、1秒間のITI(inter trial interval、試行間間隔)があり、ついで2つの画像が呈示されます。参加者は最初に見た画像がどちらであるかを、可能な限り正確に、また可能な限り早く左右どちらかのキーを押して選択する必要がありました。

(引用した図中、MatchingのTrial 1の下に書いてあるy/n(yes or no)はl/r(left or right)の間違いなのではないかと思います。)

 

41回のマッチング試験の後、参加者は再認(Recognition)課題に取り組みます。

最初のマッチング課題で呈示された41個の刺激と、ダミーの刺激41個の合計82個の刺激が呈示され、先ほど見た刺激である(yes)か新しい刺激であるか(new)を回答します(y/n, yes or no)。

それぞれの刺激について、先に見た場合はyesボタンを押し、新しい(new)刺激であった場合はnoボタンを押すことが、可能な限り早く行うことが求められました。

 

ModBent課題のもっとも重要な計測データ(変数)は、再認課題の間にダミーの刺激を正しく却下(リジェクト)できた平均反応時間(RT, reaction time)です。

 

この反応時間が加齢にともなって長くなるというわけです。

 

 

認知課題(25)は下記文献より

 

参考文献:

Brickman, A. M., Khan, U. A., Provenzano, F. A., Yeung, L. K., Suzuki, W., Schroeter, H., ... & Small, S. A. (2014). Enhancing dentate gyrus function with dietary flavanols improves cognition in older adults. Nature neuroscience, 17(12), 1798-1803.