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脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

中程度の瞑想の修行を積むと、瞑想中に海馬が活動するようになる(1)

 

ヨガや呼吸法などを含む、さまざまな瞑想法が心身の調子を整えるために活用されています。

瞑想を行うと、気分がリフレッシュして、認知的な能力が高まったように感じる人もいるといいます。

実際のところ、瞑想はどのような影響を脳に与えるのでしょうか?

 

それを調べた研究がありますので、それをご紹介しようと思います。

 

 

 

研究の概要:

瞑想について中程度の訓練を積んだ参加者の海馬や前頭前野が、(数年間の訓練を積んだ瞑想者と同様に)無言のマントラ瞑想中に活性化されるかどうかを調べた研究があります。

 

研究者らは、2年以下の瞑想の練習(the Kundalini yoga or Acem tradition)を積んだ人たちが実験に参加し、無言のマントラ瞑想中の脳活動をfMRIで計測しました。

 

これにより記憶に関連する両側の海馬と海馬傍回の活動が見られました。

その他の領域では、両側の中帯状皮質、両側の中心前皮質の活動が見られました。前帯状皮質(ACC)の活動はみられませんでした。わずかに前頭前皮質の活動が見られました。

 

海馬は、修行を十分に積んだ瞑想者と同様に、中程度の訓練によっても活性化(activation)することがわかりました。このような海馬の活動が、記憶の固定化に関連するのかどうかについては、さらなる研究が必要です。

 

 

詳細は、次回以降つづきます。

 

 

参考文献:

Engström, M., Pihlsgård, J., Lundberg, P., & Söderfeldt, B. (2010). Functional magnetic resonance imaging of hippocampal activation during silent mantra meditation. The Journal of Alternative and Complementary Medicine, 16(12), 1253-1258.