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脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

中程度の瞑想の修行を積むと、瞑想中に海馬が活動するようになる(2)

続きです。研究内容の紹介です。

 

研究では、Acem瞑想(www.acem.com)またはクンダリーニ・ヨガ瞑想(www-3ho.org)のいずれかを訓練している参加者を募集しました。参加者は8人。5人が女性で、平均35歳(21〜50歳)。参加者の訓練期間は6〜24ヵ月でした。週に平均8回(2〜20回)の瞑想を実施していました。8人中5人がクンダリーニ・ヨガを、3人がAcem瞑想を行っており、セッションの時間は平均32分(15〜45分)でした。

 

本研究では、どちらのグループの参加者も、腹臥位で無言でマントラ瞑想をするように指示されました。

Acem瞑想もクンダリーニヨガ瞑想も、通常、瞑想中にマントラ(Acem瞑想ではmethod-wordと呼ばれる)を用います。マントラ(method-word)は無言でくり返すことで、心の瞑想状態(meditative state of mind)に到達するために使用されました。

 

 

方法:

研究は、2つのブロックをくり返すON-OFF ブロックデザインで行われました。

「瞑想」(=ON)ブロックでは、参加者は(マントラ(method-word)を使って)瞑想するよう教示されました。

「ワード」(=OFF)ブロックでは、(マントラを唱えるのと同じ方法で)無言で「机と椅子(table and chair)」というフレーズをくり返し唱えるように教示されました。(机と椅子、というフレーズは、参加者の情動的な反応を誘発しない中性的なものとして選ばれました。マントラの言語的な要因を引き算を行うために、言語関連のコントロール課題を選んだのです。)

 

各ブロックは2分間とし、全部で8ブロック。「瞑想」と「ワード」を4ブロックずつ実施した。各参加者について、合計のスキャン時間は16分です。

 

マントラ/method-wordは、ふだん使っている馴染みのあるものを使うよう指示されましたが、具体的にどのようなフレーズを使ったかは確認されませんでした。

 

参加者たちは、fMRIスキャンの間にアタマや首が動かないよう、マントラもコントロールのフレーズも声に出さないで唱えるように教示を受けました。

呼吸については、瞑想で使うような特別な方法を用いるのではなく、ふつうの呼吸を行うよう指示されました。

 

 

明日に続きます。

 

参考文献:

Engström, M., Pihlsgård, J., Lundberg, P., & Söderfeldt, B. (2010). Functional magnetic resonance imaging of hippocampal activation during silent mantra meditation. The Journal of Alternative and Complementary Medicine, 16(12), 1253-1258.