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脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

修行の効果:デフォルトモードネットワークの活動が低下する(2)

もうかれこれ10日以上、右目にチックが出ていて正直困っています。

おとといあたりようやくほとんど出なくなってきたかな…と思ったら

またピクピクっと。。ううむ、、修行が必要ですね(笑)

 

 

つづきです。

 

DMNは、内側前頭皮質、楔前部、後部帯状皮質、下頭頂小葉、(海馬を含む)内側側頭葉(ないそくそくとうよう)、そして外側側頭皮質(がいそくそくとうひしつ)などの脳領域を含む機能的なネットワークであり、

安静時にぼんやりととりとめのない考え事(mind wondering)をしているときに活性化する脳の領域です。

 

 

重要なのは、瞑想の伝統では、mind wonderingは、注意散漫と関係し、思考の反芻、不安、うつの入り口(gateway)であると考えられており、それゆえに、瞑想の訓練はぼんやりした思考(=stimulus independent thought, 外部刺激から独立な思考)を減らすことを目的としている、というところにあります。

(つまり、この観点からは、DMNの活動が抑制されることが望ましいということになるのです。)

 

研究者らは、マントラ瞑想の心を落ち着かせる影響の一部は、くり返し発話により脳の広い領域の活動に抑制をかけることでなされるのではないかという仮説を立てました。

そこで、くり返し発話をすることで、安静状態に比較して、BOLD信号の減少が引き起こされるのかどうかを検討しました。

 

本研究の結果は、くり返し発話が脳活動のグローバルな減少を引き起こすことを示すことで、この仮説を裏付けました。

 

また別途実施した行動研究の結果から、くり返し発話条件の間は、安静時に比較して、とりとめのない空想が減っていたことも明らかになりました。

 

 

参考文献:

Berkovich‐Ohana, A., Wilf, M., Kahana, R., Arieli, A., & Malach, R. (2015). Repetitive speech elicits widespread deactivation in the human cortex: the “Mantra” effect?. Brain and Behavior.