脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

メモ:サヴァン症候群(2)

つづきです。

 

サヴァン症候群というと、前述したように、知能の発達の遅れをともなう(IQが50前後)という印象があるが、実際には知能が低い人たちばかりではなく、IQが100を超える事例も知られている。高い知能を持つ自閉症スペクトル障害である、アスペルガー症候群になると、コミュニケーションの面から「変わり者」と思われることがあるものの、高い知性と高度な記憶力などを併せ持つことで社会的に活躍することも多い。

 

また、サヴァン症候群は、男性に際立って多いという特徴がある。

男の子の胎児の場合、テストステロンが脳の発達に悪影響を及ぼすことがある。これにより左脳が損傷を受けると、右脳が(左脳の発達の遅れを補おうとして)肥大することがある。これがサヴァン的な能力と関係があるのではないかと考えられている。