脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

調査の流れ

昨日は、某所にて脳波計測を含む調査を行ってきました。

9時に現地入りし準備を始め、19時までに12人の参加者のデータをとるという強行軍でした(実際には1名キャンセルとなり、11名のデータを取得しました)。

 

そんなこともあり、

今回は、調査(実験)の流れについてご説明しようと思います。

 

参加者の到着までに、実験の準備を済ませておきます。

刺激呈示用のパソコン、脳波計、脳波計のデータを保存するパソコン、脳波計測に必要な機材、手順書、事後質問紙等を用意しておきます。

 

参加者が到着されてから、まずは同意書に記入をしてもらいます。

実験の前に事前に調査の概要などについて連絡をし、参加に同意いただける参加者の方に来ていただきます。

 

実験では、参加者の方の権利が最大限に尊重されます。もし参加者が途中で実験を中止したくなった場合には、いつでもやめることができるのです。(幸いにもこれまでのところ途中で止められた参加者の方はいらっしゃいませんが。)

 

 

その後、調査の流れについてご説明します。これをインストラクションといいます。調査参加者の方々に調査の流れを把握してもらいます。調査中にどのような作業に取り組めばいいのかなどを理解してもらうわけです。

 

その後、脳波計の装着をおこない、インストラクションの再確認をしてから、いざ調査開始(=脳波測定)です。

 

近年では、調査はパソコンベースで行うのが主流です。課題をパソコン上で行ってもらうのです。

 

実験が終了したら、脳波のデータを保存して、脳波計を取り外し、鏡をお渡しし乱れた髪型を整えてもらい、事後質問紙に回答いただき、調査内容に関する守秘義務をお守りいただくようお願いをし、最後に謝礼をお渡ししてお帰りいただきます。

 

普段の実験調査はこのような流れで行います。

調査全体の時間は、調査内容によってまちまちです。