迷信行動:続
昼間に職場の近くを歩いていたら、信号待ちのトラックが信号が青に変わっても発車せずにいるところに遭遇しました。トラックにはドライバーの他、助手席に同乗者がいて、運転手は前をじっと見ているのに、信号が変わったことに気づいていないようでした。
しかたがないので、私が「ほら、信号変わってますよ!」とテレパシーを送ったところ、運転手は信号が変わったことに無事気づき、トラックを走らせました。
・・・そう、これも迷信行動(というか迷信)の一種ですね(笑)
たまたま、運転手が信号の変化に気づいたタイミングと「運転手さん、なかなか信号が変わったのに気づかないなぁ」と私が思っていたタイミングが一致していただけで、両者には何の関連性もないわけです。
昨日今日と、なぜ迷信行動とかゲン担ぎとかの話題を出したかというと、ここ最近の日銀のマイナス金利政策(日銀当座預金残高のある種の超過分に対してマイナスの金利をかける(=手数料をとる)政策)に関連して、それが株価暴落の原因かのように取り上げている記事などを見かけることが多かったからです。経済の話題はこの手の因果関係の誤認が多いように思うのですが、なぜなのでしょうか。
ひとつの大きな理由は、人間が近接して発生した出来事の間に勝手に因果関係を見出してしまうことにあります。
マイナス金利政策の発表後、株価が大きく下落したために、あたかも2つの出来事の間に関連性があるかのように受け取られたわけですね。
ちなみに、株価は昨年の終わりごろからずっと下落傾向にありました。
中国などの経済停滞懸念などの影響の方がずっと大きいと思うのが自然だと思うのですが、いかがでしょうか。
つづく・・・かもしれません。