脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

「眠気」は危ない

昨日はブログの更新をすっかり忘れていました。更新をお待ちいただいていたみなさまには失礼いたしました。本日は昨日の分と合わせて2回更新します。

 

広島で起きたトンネルでの自動車事故に関する新聞記事を読みました。

事故を起こしたトラックの運転手は、事故の前に仮眠をとっていて、予定より40分長く寝過ごしてしまった、と証言しているという内容でした。

4時に起きる予定が、4時40分まで寝てしまったそうです。

私は、てっきり、予定より長く寝てしまったため、時間の遅れを取り戻そうと慌てて事故を起こしてしまったのかなと思ったのですが、記事にはそのような記述はなく、運転手の男性が事故当時の居眠り運転を認めていること、その背景に過労の可能性があると警察が見ていることが述べられていました。

 

思えばスリーマイル島原発事故も当直の作業員の「眠気」が原因でした。午前4時頃に起きた原発の異常事態に対して、作業員が強い眠気に襲われていたために適切な対処ができなかったことが原因となって、最終的には大災害につながってしまったのでした。

 

これらの事例が示すように、睡眠不足やそれにともなう眠気は非常に重大なミスや事故につながる恐れがあります。自動車運転に関していえば、睡眠不足でクルマを運転することは、酩酊状態で運転をすることと等しい無謀な行為です。

 

自動車事故に限りませんが、ミスや事故を起こしてしまいそうなほど眠かったり疲れていたりするかは、本人が一番よくわかるのですから、私たち一人ひとりに適宜仮眠をとって認知能力をリフレッシュできるような裁量権が与えられといいのでは、と私は思うのですが、みなさんはどう思われるでしょうか?