Journal of Negative Results、存在しました!
以前のエントリーで、ネガティブな結果を報告するための論文誌、
"Journal of Negative Results"があれば、研究者が無駄な研究をしないで済むための
有益な情報源になるのでは、というお話しをしました。
ネガティブ・リザルト用のジャーナルがあれば・・・(2) - 脳 Brain, No Life(仮)
ネガティブ・リザルト用のジャーナルの必要性については
大学院生のときに、冗談で夢想していたのですが、
実はすでに生物医薬の分野ではそのような試みがあるようです。
ちょっと長いですが、日本生化学の会長便りから引用します。
「・・・ネガティブデータを記述した論文を掲載するジャーナルの登場です。ここでのネガティブデータとは、“適正に実施された実験において作業仮説が否定されることが判明した”場合などの結果を指します。ネガティブデータの公表は他の研究者による不必要な実験を省くとともに定説の覆しに寄与することにあるという考え方のもとに、複数のジャーナルが創刊されています。それらにはJournal of Negative Results in Biomedicine、The All-Results Journals: Biol、Journal of Pharmaceutical Negative Resultsなど生化学関連分野のものが含まれ、編集方針に基づけば前出のPLoS ONEもこの仲間に入ります。」
労力をかけて、ジャーナルをつくって運営される方々がいるということが、
科学の発展を支えているのですね。
参考URL:
日本生化学会:会長便り第4号:Negative data論文
http://www.jbsoc.or.jp/letter-archive/2014-03.html