神経心理学的症状について
網膜に傷害などが起きたりすると、視野に暗点が生じます。
つまりその部分の視野が欠けてしまうのです。
神経心理学の世界では、その欠けた視野の部分に
その場には実際には存在しないモノが見えるように感じる
という症状が起きることが知られています。
これをシャルル・ボネ症候群といいます。
お年寄りなどでも生じることが多いのですが、
何割かのお年寄りは、そのような症状になっても
周囲に訴えず、だまっていることが多いようです。
ぼけた、とか、変なことを言うようになってしまった、
などと思われるのを防ぐためだと言われています。
というわけで世の中でシャルル・ボネ症候群の発生数は
ひょっとしたら過小報告されているのかもしれません。