脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

神経心理学的症状について

網膜に傷害などが起きたりすると、視野に暗点が生じます。

つまりその部分の視野が欠けてしまうのです。

 

神経心理学の世界では、その欠けた視野の部分に

その場には実際には存在しないモノが見えるように感じる

という症状が起きることが知られています。

 

これをシャルル・ボネ症候群といいます。

 

お年寄りなどでも生じることが多いのですが、

何割かのお年寄りは、そのような症状になっても

周囲に訴えず、だまっていることが多いようです。

ぼけた、とか、変なことを言うようになってしまった、

などと思われるのを防ぐためだと言われています。

 

というわけで世の中でシャルル・ボネ症候群の発生数は

ひょっとしたら過小報告されているのかもしれません。