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脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

運転中の眠気を評価する

現在Googleが自動運転の実証研究を続けていることは周知の事実です。

しかも、自動運転は非常に正確で事故もほとんど起こすことがないそうです。

 

このような近未来の技術による自動運転の実現までは、私たち人間がクルマの運転についてはすべての責任を負うことになります。

 

人間がドライバーとしての役割をまっとうするための一番の障壁になるのは、疲労や眠気です。居眠り運転は大きな事故につながりかねません。

 

現在の科学技術で、ヒトの眠気を検知し、ドライバーが居眠り運転をしそうになったら、アラートを発するなどして、事故を未然に防ぐことはできないでしょうか?

 

眠気の評価には、脳波計が応用できるかもしれません。

 

ドイツの研究チームが、実験参加者に脳波計を装着した状態で高速道路を3時間半クルマで走ってもらい、運転の最初の20分と最後の20分で脳活動がどのように変化するかを調べたのです。

 

運転をし続けて眠気が増すと、アルファ帯域パワーの増加が全脳で観察されます。さらには、アルファスピンドル(と呼ばれる一過性のアルファ活動の出現)の持続時間が長くなることが分かりました。

 

これらをモニタリングすることによって、ドライバーが眠気を催しているかを判定できる可能性があるのです。

 

【今回のテーマに関する評価】

実現度:☆☆(技術的には実現可能だが、ドライブ時に脳波計をつけてくれるドライバーがどれくらいいるかが問題)

有用度:☆☆(眼球運動や、まぶだの挙動など、別の指標の方が扱いやすい可能性)

 

 

【参考文献】

Schrauf, Michael, et al. "Assessing Drivers’ Fatigue State Under Real Traffic Conditions Using EEG Alpha Spindles." Proc. of the Sixth International Driving Symposium on Human Factors in Driver Assessment, Training and Vehicle Design. 2011.