ヒトは視線を無視できない:webページ上で閲覧者の視線を誘導する
ヒトは他人の視線・目線を無視することはできません。
誰かが何かを見ていれば気になりますし、人の顔を見るときには、目元を見るのがふつうでしょう。
この原則は、webページでも成り立ちます。
ページ上に人の顔があれば、閲覧者の視線はそちらに向きます。
ページ上の人の写真がこちらを向いていれば、その目元に閲覧者の視線は釘付けになります。
そのwebページの目的が、アップロードした「人の顔写真」を閲覧者に鑑賞してもらうことであれば、「人の顔」特にその目元に視線や注意が向くことはいいことなのかもしれません。
しかし、多くの場合、webページ内のコンテンツ(たとえば文章等)を閲覧してもらうことが真の目的のはずです。
その場合、ヒトが他者の視線を無視できない性質をうまく利用して、web閲覧者の視線を誘導することができます。
Webページ内の人物・キャラクターの目線が、閲覧者側を向いていると、閲覧者の視線は主に人物・キャラクターの目元に集中してしまいます。
そこで、人物・キャラクターの目線を、閲覧者に観てもらいたい部分に向けるのです。(文章がメインのwebページなら、文章のタイトルや見出しがよいでしょう。商業的なwebページなら、商品・サービスの情報がよいかもしれません。)
こうすると、閲覧者の視線は、人物・キャラクターの目元に向かったあと、人物・キャラクターが見ている対象に対して誘導される傾向のあることが視線計測調査から報告されています。
この場合、人物・キャラクターの視線が、観てもらいたい情報に視線を向けてもらう手がかりになるのです。
実現度:☆☆☆☆☆(すぐにでも実施可能)
有用度:☆☆☆(本当にうまくいったかの検証には、視線計測調査による実証が必要)