短時間のマインドフルネス瞑想で他者への共感が高まる
瞑想に関する研究が進み、さまざまな効用が明らかにされていきました。
72人の参加者が5分間のマインドフルネス瞑想群とコントロール群にランダムに割り付けられました。
マインドフルネス瞑想群は、コントロール群と比較して、MAAS-S(Mindful Attention Awareness Scale-State:注意や覚醒度を調べる質問紙)、RMET(Reading the Mind in the Eyes Test:目から他者の心の状態を読み取るテスト)、Empathy(ボールトスゲームで社会的除外による痛みを受けたプレイヤーに対する同情の手紙の内容などからスコア化)などのスコアが高まりました。
ごく短時間の瞑想で注意や覚醒度が高まるばかりでなく、他者の感情の理解能力や、つらい状況に置かれた他者に対する共感能力が高められたのです。
このような知見は社会のさまざまなシーンで活用されるようになるかもしれません。
参考文献:
Tan, Lucy BG, Barbara CY Lo, and C. Neil Macrae. "Brief mindfulness meditation improves mental state attribution and empathizing." (2014): e110510.