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脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

健康診断で思ったこと(3)

 

あけましておめでとうございます。

 

つづきです。

 

医者「うーむ、内科を受診してそれで何もないと言われてしまうとそれでおしまいなので、あとは心療内科かな。ともかくも全身的な不調のようなものではなく、特定の病気を見つけるのが(医者の)仕事だから…」

 

 

私「はあ、なるほど、そうですか、じゃあ、こんど機会があったら、病院で診てもらうようにします。」

 

 

実際のところは2分位しか経っていなかったかもしれませんが、もう時間切れだと思ったので、知りたかったことには辿りつけず、完全に不完全燃焼なまま、こちらから切り上げる形で問診は終了しました。

 

 

ちょっと気になったのは、お医者さんの「全身的な不調のようなものではなく、特定の病気を見つけるのが仕事だから」の部分です。

 

私はこれを聞きながら、思わず「ハンス・セリエ以前の医学界のようですね」と慨嘆しそうになりました。

 

 

ハンス・セリエはストレス学説を確立して、ノーベル賞も受賞した医学者です。彼以前の医学者も、さまざまな病気に共通して、患者たちの顔色がすぐれなかったり、熱を出していたりといった全身性の症状が生じることには気づいていました。しかし、当時の医学者は、そのような全身性の体調不良を重要視しなかったのです。

 

「どんな病気にも現れる症状、すなわち病気に対して非特異的に生じる症状は、病気の特定に役に立たないので調べても意味がない。そのような症状に目を向けるのではなく、病気を特定できるような、特異的な症状に目を向けよ」というのが当時の医学界の考えであり教えだったのです。

 

果たしてそうだろうか?と疑問をもったセリエは独自に研究をおこない、ついにストレス学説を確立したのです。いまや、ストレスという概念を離れて現代人が直面する肉体的・精神的危機について論じることは不可能でしょう。

 

非特異的な症状をちゃんと扱うことで、国民の厚生は著しく高まるような気がするのですが、みなさんはどう思われるでしょうか?