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脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

呼吸法や瞑想は、注意力を高め、ストレスを低減させる

呼吸法や瞑想法は、精神を安定させ、集中力を高めるため、多くの宗教などで修行に取り入れられてきました。近年では、精神療法や日常のストレス管理などに活用されはじめています。

 

ポズナーと中国人グループの研究により、呼吸法や瞑想を合わせて行うIntegrative Body-Mind Training(IBMT)に取り組むことで、注意を要するフランカー課題の成績が向上することが示されました。

 

IBMTは、

・身体のリラクセーション

・呼吸調整

・心的イメージ(mental imagery)

・マインドフルネス訓練

を統合したものであり、注意・情動・社会行動にポジティブな効果をもたらすことが知られています。

 

注意を調べるために用いられたフランカー課題とは、下記に示すような刺激が与えられたときに、真ん中の矢印の向きを、周囲の妨害刺激に惑わされずにどれくらい早くかつ正確に回答できるかを調べるものです。不一致条件では、誤った回答をしないよう、より多くの注意資源が要求されます。

 

— — → — —(ニュートラル条件)

→→→→→(一致条件)

←←→←←(不一致条件)

 

また、IBMTに取り組むことにより、ストレス耐性も上がることが示されました。精神的なストレスをかけても、ストレス指標になる唾液中のコルチゾルの濃度が上がりにくくなったのです。

 

心身の状態を整えることで、認知機能も高まり精神状態が安定する効果が得られそうです。

 

 

参考文献:

Tang, Yi-Yuan, et al. "Short-term meditation training improves attention and self-regulation." Proceedings of the National Academy of Sciences 104.43 (2007): 17152-17156.