足し算にも正しい順序がある?
かけ算問題に決着をつけた(ついていませんが!)その矢先、足し算にも正しい順序があるのだ、という、またもやわけのわからない教育方針が小学校の算数教育の現場で猛威を振るっているらしいという情報が入ってきました。(もちろん、黒木玄さんのtweetが情報源です)
もはや、それらの議論を追う気力は残っていませんので、ごく簡単に取り上げます。
「太郎君は、ペットショップで新しく金魚を3匹買いました。自宅ではもともと5匹の金魚を飼っていました。金魚は合わせて何匹になったでしょう?」
これを、
3+5=8
とすると間違い(!)なのだそうです。
もともと5匹飼っていて、そこに3匹加える場合は、
5+3=8
としなければマルがもらえないというのです。
(左側の数字がもともとの数で、右側の数字が追加分というふうに
解釈するそうです)
(数の)足し算も可換性が成り立つ典型的な二項演算のひとつです。
だから、(二項演算として考えている分には)順番は関係ないのです。
有意義なことを学べず、代わりに数学的な妥当性のない「ルール」を柔軟な若い脳みそに叩き込まれる小学生たちが不憫でならないですね…。