テクノ・ミュージックは、若い人の(血中の)ノルエピネフリンやβエンドルフィンの濃度を高める(血中ホルモン測定研究)
音楽を聴くと気分が変化します。
この際、体内ではどのような変化が起きているのでしょうか?
それを調べた研究をご紹介します。
若い調査参加者に、テクノ・ミュージックを健康なボランティアに聴かせたところ、血中のノルエピネフリン(ノルアドレナリン)やβエンドルフィンやコルチゾル、成長ホルモンのレベルが上昇したそうです。
参加者は18歳〜19歳の16人、男女8人ずつ。
テクノ・ミュージックとクラシック音楽を30分ずつ聴かせました。
テクノ・ミュージック条件では、心拍数、血圧、主観的な情動価に変化がみられました。この他、上述のホルモンの変化が見られました。
なお、クラシック音楽では、情動は改善したものの、ホルモンの変化は見られなかったそうです。
テクノ・ミュージックの若い人は、それを聴くことで陶酔感に浸れるようです。
これが音楽にハマる理由のひとつなのでしょう。
参考文献:
Gerra, G. et al. (1998) Neuroendocrine responses of healthy volunteers to ‘techno-music’: relationships with personality traits and emotional
state. Int. J. Psychophysiol. 28, 99–111