認知課題いろいろ(6)
認知課題いろいろシリーズのつづきです。
名前が同じでも、詳細が異なる課題があります。
【認知課題(12)】Memory課題(immediate and delayed recall)
15個の単語が1個ずつ提示される。提示時間は1秒、ISIも1秒である。
単語は名詞、4〜7文字から構成され、出現頻度やimageryを揃えてある。
名前や複数形の単語は用いられなかった。
参加者は、単語を提示される前に、できるだけ多くの単語を覚えておくように求められる。
単語提示の「直後」と25分後に、参加者は2分間の時間が与えられ、
覚えている単語を書き下すよう求められる。
immediate recallと delayed recallのいずれにおいても、
正しく思い出せた単語の数をスコア化する。
【認知課題(13)】単純反応時間課題(simple reaction time task, SRT task)
Long duration variable fore-period simple reaction time (SRT) task
参加者は、コンピュータモニターの中央に刺激(小さな星印)が現れたら
なるべく速くスペースバーを押すように求められる。
刺激のオンセット(出現)のタイミングは、1,3,7,16秒間隔である。
試行は6つのブロックに分けられており、各ブロックには4つのオンセットがランダムな順番で含まれている。
平均反応時間を計測する。
ただし、予期にもとづく反応と見逃しを外すため、100ms以上1000ms以下の反応時間のデータを取得した。
認知課題12、13は下記文献より:
Heatherley, S. V., Hayward, R. C., Seers, H. E., & Rogers, P. J. (2005). Cognitive and psychomotor performance, mood, and pressor effects of caffeine after 4, 6 and 8 h caffeine abstinence. Psychopharmacology, 178(4), 461-470.