脳 Brain, No Life(仮)

とあるニューロベンチャー企業の研究員のつぶやきを記録するブログ

認知課題いろいろ(7)

 

認知課題の紹介です 

 

【認知課題(14)】注意をフォーカスする能力を測る課題(Focus of attention)

 

Eriksen and Eriksen 1974で開発された

two-choice reaction time taskに基づく。

 

各試行の最初に、

モニターに500ms間、3つのwarning crossesが提示され、

その後、ターゲットの文字(AかB)に置き換えられる。

このターゲットは、(真ん中に)単独で提示されるか、

左右にディストラクターを伴って提示される。

 

ディストラクターは星印(stars)か、ターゲットと同じ文字(letters)か、ターゲットと異なる文字(letters)か、であり、真ん中に提示されるターゲットの近くに提示される場合と、すこし離れて提示される場合とがある。

参加者は、AかBが現れたら対応するボタンを押すように求められる(Aは「J」のキーで、Bは「K」のキーで回答)。

16試行からなる24のブロックが実施された。

平均反応時間、エラーの個数、Eriksen効果スコアを計測した。

 

 

【認知課題(15)】理由付け課題(Reasoning task)

 

Baddeleyの1999の論文に記載されている課題。

AとBが並んで提示され、それを説明する文章と合っているかどうかを判断する。

 

例文:

“B follows A—AB” は「正しい」

“B precedes A—AB”は「間違い」

 

32の異なる文章が3分間にわかって提示される。

参加者はT(true)とラベルづけされたFキーと、F(false)とラベルづけされたJキーを押して反応するように求められる。

正答数、正答のときの平均反応時間、を計測する。

 

 

 

認知課題14、15は下記文献より:

Heatherley, S. V., Hayward, R. C., Seers, H. E., & Rogers, P. J. (2005). Cognitive and psychomotor performance, mood, and pressor effects of caffeine after 4, 6 and 8 h caffeine abstinence. Psychopharmacology, 178(4), 461-470.