記事紹介:肩こりをほぐすには
というわけで立て続けに、2つめの記事を紹介します。
最近、肩がこって困っているのですが、
どうもノートパソコンの使用も肩こりには良くないようですね。
たしかに肩が縮こまっている感じがします。
下記記事の中で紹介されている「肩タッチ」をしたら、
痛みで「うがっ!」と声が出そうになりました。
ノートパソコンの使用はほどほどに。
肩こりになる人、ならない人のパソコンの使い方|男の健康|ダイヤモンド・オンライン
実は肩こりよりも、手首の痛みの方が気になっています。
これ、ひょっとして腱鞘炎というやつでしょうか??
右手首に力が入りにくいのですが。。困りました!
たくさんキーボードを打たなければならないのに(汗)
来週末まで、しばらく、このような感じのエントリーが
続くかもしれませんがご容赦くださいませ。
血圧測定におけるリアルタイム計測の意義
昨日は完全に更新を忘れていました。。
ちょっと仕事が立て込んでいて、まったく気づきませんでした。
自分のブログなんですが…
というわけで、今回は気になるニュースを紹介します。
本ブログにおとずれてくださる方の中には、
生体データのリアルタイム計測に興味を持つ方もいらっしゃるのでは
ないかと思うのですが、下記記事は、まさしくそういった内容の
インタビュー記事です。
心筋梗塞などの病気の発生を「心血管イベント」などと
呼ぶことがありますが、下記記事の「イベント」というのは
そういうことを指しています。
血圧測定をリアルタイムで行うことで、
心血管イベントの発生を抑えようという壮大な目標について
語っています。
血圧測定をリアルタイムに近づければ致命的な事態を回避できるようになる――オムロンヘルスケア・荻野勲社長に聞く|IT insight|ダイヤモンド・オンライン
バランスのよい食事をとりましょう
バランスのよい食事をとりたいと思いつつできない!という人は多いのではないでしょうか?かくいう私もそうです。昨日、今日と昼食はラーメンでした。しかもスープはしっかり飲み干してしまいました。塩分、脂分、糖分をこれでもかというくらいたっぷり摂ってしまったわけです。
国立がん研究センターと国立国際医療研究センターの研究グループは、多目的コホート研究(JPHC研究)のデータを用いて、バランスのとれた食事が病気による死亡リスクを下げ、各種疾患の罹患率を下げることを明らかにしました。
農林水産省などが策定した「食事バランスガイド」に則った食事をとっている人は、そうでない人に比べて、脳血管疾患や循環器疾患のリスクを下げたというのです。
カラダの材料は食べ物なわけですから、食べ物はやはり健康にとっても重要なのですね。
明日は、きっとカラダに良い物を食べると思います。多分、おそらく、もしかして、ひょっとしたら。
参考文献:
Kurotani, K., Akter, S., Kashino, I., Goto, A., Mizoue, T., Noda, M., ... & Japan Public Health Center based Prospective Study Group. (2016). Quality of diet and mortality among Japanese men and women: Japan Public Health Center based prospective study. bmj, 352, i1209.
論文:http://www.bmj.com/content/352/bmj.i1209
プレスリリース:http://epi.ncc.go.jp/jphc/773/3787.html
研究概要:http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3788.html
食事バランスガイド:http://www.maff.go.jp/j/balance_guide/
有言実行か不言実行か
有言実行も不言実行もかっこいいですね。
どちらにしても何某かのことを実行するわけですから。
問題は、周囲の人たちに向かって自分が成したいことを宣言してからことにとりかかるべきか、あるいは決意については胸に秘め、誰にも言わない方がよいか、というところにあります。有言実行、不言実行あなたならどちらを選ぶでしょうか?
心理学の研究では、目標を口に出して周囲の人に話してしまうと、それだけで、物事が進んでしまったような錯覚を覚えるといいます。
参考資料に挙げたシヴァーズ氏のTEDトークの中では、自分の目標について周囲に宣言をしてしまうと、目標について宣言しなかった人に比べて、作業時間が短くなる上に、目標達成にはより近づいたと感じてしまうというのです。
つまり有言実行は、有言不実行になりやすいと言えそうです。
(もちろん世の中には、周囲に宣言することで自分を追い込むタイプの人もいると思いますので、効果は人それぞれなのではないかとも思いますが。)
参考URL:
デレク・シヴァーズ「目標は人に言わずにおこう」
https://www.ted.com/talks/derek_sivers_keep_your_goals_to_yourself/transcript?language=ja#t-1019
瞑想の効果:メモ
以前、瞑想の効果についての研究紹介をしたことがありますが、学術的にも古くからさまざまな研究が行われています。
1982年、ハーバード大学医学大学院(Harvard Medical School)のHerbert Bensonらが、チベット仏教の修行僧たちが行うTum-mo(トゥムモ=heat)yogaが、指先やつま先の体温を8.3℃上昇させることを報告しています(Benson et al. 1982)。この体温上昇効果は瞑想によるものですが、ヨガに先立つこと数カ月間、修行僧らは真言をくり返し唱える修行を積むことが知られているそうです(永沢 2011)。
永沢哲(2011)『瞑想する脳科学』講談社選書メチエ
Benson, H., Lehmann, J. W., Malhotra, M. S., Goldman, R. F., Hopkins, J., & Epstein, M. D. (1982). Body temperature changes during the practice of g Tum-mo yoga.
http://www.nature.com/nature/journal/v295/n5846/abs/295234a0.html
空海の記憶力と修行の関係:思いつきの仮説
昨年は高野山が開山1200年の記念の年であった。
開祖である空海は100日間にも及ぶ「虚空蔵求聞持法」の修行により、経典や外国語を短期間で習得できる記憶力を習得したと伝えられている。
(注:空海は若いときから様々な活躍をしているため、生まれつき記憶力が良かった可能性も高いと思います。)
2010年、スウェーデンのリンシェーピング大学の研究者らは、真言(マントラ)を唱えることを特徴とする瞑想の訓練を積んだ参加者が心の中で真言を唱えると海馬(かいば)や海馬傍回(かいばぼうかい)という脳の領域の活動が高まることを発見した。
これらの領域は記憶の書き込みに関連する部位であり、日々、真言を唱える修行を行うことが、記憶力の向上につながる可能性を示唆している。なお、この研究の参加者の修行期間は6ヵ月から2年程度だったので、その程度の期間にわたって修行を積むことで、記憶向上効果があらわれると考えられる。
また、1980年代におこなわれた、ギャザコールとバッドリーによる研究から、無意味音声刺激を(ごく短い時間記憶に保持する)ワーキングメモリの容量と言語習得能力の関係が示唆されている。
彼らの研究から、単語としては存在しない文字の羅列を聴かせて、それを口頭で即時に反復再生する能力が高いヒトは言語習得能力が高かったという研究結果が得られた。
虚空蔵求聞持法は、日本人にとっては無意味な文字列であるごく短い真言をくり返し唱えるため、このような、音声刺激に対するワーキングメモリを高めた可能性はあると思われる。
いまだ仮説の段階ではあるが、虚空蔵求聞持法に取り組んだことが、空海の驚異的な経典や外国語の習得能力を支えていたのかもしれない。
※本当かどうか、科学的な検証をしてみたいところですね。
快/不快の香りに関する脳活動
心地よい(pleasantな)香りと、不快な(unpleasantな)香りに関する情報処理は脳のどの部位で行われているのでしょうか?Rollsらは、快の香り3種類、不快の香り3種類を用意し、fMRIの中に入っている参加者に嗅がせました。
快の香りはlinalyl acetate(花の甘い香り)、geranyl acetate(花の香り)、alpha-ionone(木の香り)。そして不快な香りは、hexanoic acid,、octanolと isovaleric acidでした。
不快な香りに対しては、左の外側眼窩前頭皮質と前部帯状皮質が、
それぞれ活動していました。
実験では、快に関する主観評定もとっているのですが、
medio-rostral orbitofrontalの領域の活動は、快のレーティングと正の相関を示し、左の外側眼窩前頭皮質の領域の活動は、快のレーティングと負の相関を示していました。
快・不快の香りに対して、脳の活動としては上記のような分離が観察されるようです。
参考文献:
Rolls, E. T., Kringelbach, M. L., & De Araujo, I. E. (2003). Different representations of pleasant and unpleasant odours in the human brain. European Journal of Neuroscience, 18(3), 695-703.