メモ:サヴァン症候群の有名な例(3)
サヴァン症候群の例のつづきです。
リチャード・ワウロ(Richard Wawro, 1952-2006)
スコットランドの自閉症の画家。クレヨンで描かれた風景画で有名。
白内障の手術のため、左目はほとんど視力を失っていた。
本やテレビなどで見た風景を、驚異的な記憶にもとづいて描いた。
ただ実際の風景をコピーするのではなく、実際の風景にはない陰影など、自分のタッチも表現することができた。
マーガレット・サッチャーやローマ教皇ヨハネ・パウロ二世が、ワウロの作品のコレクターとして知られている。
肺がんのため2006年に死去。
参考URL:
https://en.wikipedia.org/wiki/Richard_Wawro
ワウロの描いた絵の例
https://learningneverstops.files.wordpress.com/2012/11/wawro_spain.jpeg
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レスリー・レムケ(Leslie Lemke)
アメリカの音楽家。盲目、脳性麻痺のある、自閉症のサヴァンである。
16歳のときに、テレビで聞いたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を、記憶にもとづいて弾いた。
しかも、彼はそれまで、ピアノのレッスンを受けたことがなかった。養母のメイ(May)は、レスリーのピアノの才能が伸びるよう、彼をエンカレッジした。彼はすぐにラグタイム(ragtime, ジャズの源流となったポピュラー音楽)からクラシックまでのあらゆるスタイルの音楽を弾きこなすようになった。
レスリーは、一度聴いた曲はすべて記憶することができると言われており、その数は数千曲にのぼる。
参考URL:
https://en.wikipedia.org/wiki/Leslie_Lemke
レムケの演奏風景の映像